まるふくの登山日記

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zoom RSS 「孤高の人」コミック版はつまらない

<<   作成日時 : 2008/09/08 21:25   >>

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新田次郎の名作「孤高の人」は数年前に読んでいて、当時非常に感動したものでした。その「孤高の人」がコミック化されたと知り、この度読んでみました。

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コミック版「孤高の人(THE CLIMBER)」はヤングジャンプで連載されており、単行本では現在2巻まで出ています。今月中に3巻が出る予定だそうです。作画は坂本眞一、原作が鍋田吉郎と高野洋、そして原案として新田次郎の「孤高の人」がクレジットされていました。

買ってから気がついたのですが、あの「孤高の人」を忠実になぞったものではなく、全く別の現代のストーリーとなっています。舞台も兵庫ではなく、神奈川県の横須賀となっているし、そして登山というよりはクライミング中心の話になっています。原作を彷彿させるものがほとんどないと言っていいくらいで、しいていうと主人公の名前が森文太郎だというくらいです。

それどころかこの主人公は「うぜー」を連発するような、心を閉ざした高校生です。加藤文太郎は単独行で有名だったけれど、決して人嫌いではなく、仕事もきちんとやって、上司からも評価されていた人でした。こんな人物設定とストーリーで原案「孤高の人」とするのは新田次郎や加藤文太郎に非常に失礼な話だと思いました。

漫画だから仕方ないのかもしれませんが、鷹取山(作中では高取山となっている)の岩場はこんなに高く聳え立っていないし、遠くから見た山容は全く似ていません。二子山(これも作中では双子山となっている)から見た八ヶ岳も赤岳だけが異様に突出して描かれているのですが、強調しすぎた描写だと思います。フィクションなら全く違う名前を付けないと、山の事を知っている者が違和感を覚えるのも仕方ないでしょう。

買ったから一応2巻まで読みましたが、新田次郎の原作とは全く別物であることが非常に残念。そして全く別物の山に関するコミックとしても全然面白くありません。作画の坂本氏は原案の「孤高の人」を読んで、加藤文太郎の生き方に強く共感し憧れたと語っています。それがもし本当なら、いくら何でももう少しましな作品を描いて欲しいものです。



(2012年6月追記)

この文章はかなり前に書いたものです。ファンの方から批判的なコメントを何件もいただいておりますが、すべて公開せずに削除しています。

よかったから続きを読んでみてはという方もいらっしゃるのですが、2巻まで読んでつまらなかったら続きを読む訳がありません。小説でもコミックでも人によって評価というか好き嫌いが分かれるものですが、私はこのコミックについてある程度読んだ上で嫌いだと思ったということです。単に私の個人的な感想を書いたにすぎない文章ですので、こういう感想の人もいるのだな程度に捉えていただければいいのではないでしょうか。










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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
まるふくさん、はじめまして。
いつも楽しくブログを拝読させていただいております。
孤高の人の記事を読んで、コメントさせていただきます。コミックを読んではいませんが、記事を拝見する限り、まるふくさんの意見に全面的に賛成です。これからも楽しい記事をよろしくお願いします。
カク
2008/09/09 21:16
カクさん はじめまして。こんなきままなブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。

コミックでも映画でも小説でも、好みはそれぞれだと思うので、色々なものがあっていいとは思います。

しかし名作と言われている小説を原案と銘打っておきながら、原作とまるっきり別物を描いているのは困ります。

孤高の人とは全く関係ないクライミングの漫画として世に出たのであれば、少し立ち読みして、つまらない漫画だなで終わっていたのですけどね。

事前に内容等をチェックして購入しなかった自分が馬鹿だったということだと思っています。




まるふく
2008/09/09 22:06
原作無視はよくないと思うけど、
今六巻まで出てるから全部読んでよ
面白いよ
たなか
2009/07/05 00:15
コミック版の孤高の人は、本当のクライマー、クライミングを試みた人のが極限状態で感じる快感、孤独、生への執着を描いたナイスなコミックです。

2009/10/11 15:29
34歳 某大学山岳部OBです。私はコミックは7巻まで読破しました。小説は読んだことがありません。漫画を通じて小説の事を知りました。コミックはコミックとして、小説は小説として読めば宜しいのではないでしょうか。時代背景も装備も全く違う訳ですし。私はコミックの出来は色々な山岳漫画の中でも最高傑作だと感じております。少々人が死にすぎですが、一少年が成長していく姿、それを取り巻く様々な人間模様、社会事情等非常に共感出来る事が多々あります。おかげで最近は現役時代の装備を片っ端から磨き直しています。楽しいです。また穂高に行きたくなりました。
あだ名はのぼる
2009/10/12 18:06
確かに初めの頃は多少の違和感がありましたね。小説の方も上巻の半分くらいまでは良く判らなかったですが読み進むうちに引き込まれていきました。コミック版も今は凄く面白く、毎週楽しみです。もう一度読んでみてはいかがでしょう。
どーらくや
2010/03/13 21:20
どーらくやさん コメントありがとうございます。

この文章はもう一昨年のものなのですが、その後も当然のごとくこのコミックは読んでおりません。

一般に評価が高いらしいことは知っているのですが、私はこういうのが(内容および絵)が好きでないので、今後も目を通すつもりはありません。


まるふく
2010/03/14 04:03
現在(たしか)17巻で完結しています。僕自身は登山と言うかボルダリング程度ですが、完全に登山に惹かれています。
単行本も中盤から後半はK2の話ですし、なにより完結をしたということで区切りをつけて読んでみてはいかがですか?
よけいなお世話かもしれませんがこちらの記事を発見したので是非。

ちなみに僕がこの漫画で嫌いだったのは性の描写がちょっと抵抗があるぐらいでした。
かとう
2012/01/05 20:47
まるふくさんは新田次郎の「孤高の人」が好きなんですね
おそらく漫画の描写に対する多くの人の批判は全て、新田次郎の小説への愛情からくるものだと思います
漫画を読み進めるとわかることは、筆者の坂本眞一自身も新田次郎の「孤高の人」を愛してやまないことです
漫画を書き進める上で、多くの葛藤を抱き、悩みながら書いたことでしょう
それは最終巻のあとがきにも表現されています
結局のところ、みんな新田次郎の「孤高の人」と、そして山が大好きなんだと思いました
いた
2012/07/22 12:55
別に普通の事だと思いますよ
絵の好き嫌いは其々好みが在りますし
2巻時点で合わなくてやめた物を勧める事も無いですしね。
逆に漫画から入った人が原作上巻よんで止めてもそれを批判は出来ても読ませることが出来ないのと同じだと思います。
ただ原作の漫画化映像化には付き物のお話ってだけですよね
関係ないですが冬のデナリが面白かった
ton
2012/09/22 03:43
かなり前の記事ですがたまたま見たので、こめさせて頂きます。自分も新田次郎の小説を読んだ後、マンガを読みました。個人的には漫画は別物と考えています。漫画では、後に、グループを組みますが、強力伝にでてきた人物も合わせて描写されており、こちらも小説の人物と、かなりことなっているように感じました。これ以外にも、多々異なることがあると感じています。漫画に期待しただけにかなり残念でした。新田次郎の孤高の人を原作としているのならば、しっかり人物をにせて描写してほしかったです。いまさらで申し訳ありません。本当に残念でこの漫画を読んだ新田次郎さんの反応をぜひ見てみたいものです。
なか
2012/09/23 23:24
私も前半はそう思いましたが、後半からがよかったです。
とくに、妻となる人と出会って、職場でも人間関係も良好につくれるようになり、結婚生活にいたるところは原作を思わせます。
私はとくにラストが原作(実際)よりも良かったです。
知床リップ
2012/10/05 18:21

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