まるふくの登山日記

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zoom RSS 岩崎元郎の「山登りの作法」

<<   作成日時 : 2010/04/05 12:05   >>

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ソフトバンク新書の「山登りの作法」を読みました。著者は登山界では著名な岩崎元郎氏です。

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初心者以上マニア未満への山登り入門とされていますが、内容としては初心者向きのものがほとんどだと思いました。岩崎氏の他の著作を読んだ事があれば、それの焼き直しと感じるでしょう。私も数冊読んだ事があるので、特に目新しい事はありませんでした。

本文では51の項目からなる「山の作法」が書かれています。例えば「登山届けを提出すべし」とか「山小屋は予約すべし」といったものです。概ねごく普通の事が書いてあるなという印象です。

その中で岩崎氏ならではの項目というと「危機管理は自分の頭で考えるべし」というものがあります。これは岩崎氏がテレビで、登山時の雨対策に傘が有効だと話したら多くの批判があったというのですが、自分で状況判断して、有効な時に使えばいいだろうと反論しています。これは至極もっともな話で、一概に批判する事ではなく、状況によっては有効だから、自分の頭で判断するのは大切だと思いました。

あと登山を始めた頃に岩崎氏の本で読み、それからずっと心掛けているのが「山では歩幅を小さくゆっくり歩く」という事です。これも「靴一足分が歩幅の目安」という項目で書かれています。他の登山者を見ていても、これを守っている人は必ずしも多くありません。バテずに楽しく登山するにはとても重要な事だと思います。

とても参考になった項目としては「雲の種類を知るべし」というのがありました。巻雲とか高層雲などの見分け方と天気への影響が簡単に書かれています。登山で特に重要なのは天候ですから、今後はこれを参考にして観天望気もしてみたいと思います。

反対にこれはどうかと思うのは「一人で山に登らない」という作法です。岩崎氏は「趣味登山は4人から」という標語を作っているのだそうです。4人いれば一人が行動不能になった時、一人は付き添い、あとの二人で救援依頼に行くことができるからなのだそうです。

この手の発想は世間では多いようですが、大きな落とし穴があるように思っています。それは登山者の力量なり運が同じだと仮定すると、誰かが行動不能になる確率は人数に比例して高くなるということです。道迷いなど仲間がいれば防げたというケースもあるでしょうが、同行者が起こした落石に巻き込まれる事もあり得るし、単独行の方が自分のペースで登れるから、体調不良となる確率は低いようにも思います。

私は一人で登山することが多く、万が一の事態を考えると不安がない訳ではありません。しかしその分、しっかり計画していたり、自分の体力や調子をよく考えて行動しています。過信しないようにはしたいものですが、自信を持って単独行をしているので、「一人で山に登らない」のが登山者の作法だと言われることには違和感を感じてしまいます。

この本は山に登ってみたいと考えている人や登山を始めたばかりの人には、結構役立つ事柄が書かれています。登山の入門書としてはまずまずのものだと思います。中級者以上の方はあえて読んでみるほどの本ではないと思います。











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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
まるふくさん 暫くです
かめも同じ考えですよ。複数で登った時に病気になる確率とかね。
そして岩崎さん本人から「これをあなたにあげます」と【登山不適格者】サイン入りをいただきました。所属する中高年の山の会が岩崎さんの登山教室からスタートした会なのでいまだに(講習会は19年前)年に一度、1泊登山を企画してくれているのです。
渋谷道玄坂で岩崎さんやスタッフとお酒を飲む機会がありました。AGSJの理事会がそこの2階で行なわれており、我々が飲んで居る最中に終会となり理事達が降りてきました。岩崎さんは皆さんと立ち話を始め、その内単独登山者の話になりかめをさして「あの人は確信犯だから」と仰いました。かめは仕方ないので笑っていましたが・・・・理事の中に鈴木昌己さんが居たのでつい声をかけてしまいました。あのこの冬、旭東稜でお逢いした者です。すると、「ああ あの時の単独の方?」覚えていてくれたようでした。岩崎さんも笑っていましたよ。
山岳ガイドにとって単独登山者は本来、相容れない者なんでしょうけどね。
かめ・ふー
2010/04/06 08:42
かめ・ふーさん こんにちは。コメントありがとうございます。

確かに登山ガイドや登山教室の主催者からみると、単独の登山者は商売につながらないですからね。

あと病気や捻挫、骨折などで大きなトラブルになる確率は、一般的には若い人より60代や70代の方が格段に大きいです。それが4人以上集まったらリスクはとても大きいはずなんですが。

岩崎氏は奥多摩駅でお見かけしたことがあります。華奢な感じだなと思ったものです。

まるふく
2010/04/06 21:48

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