まるふくの登山日記

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zoom RSS 湊かなえの「山女日記」

<<   作成日時 : 2014/09/20 01:27   >>

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「告白」が本屋大賞を受賞して以来、一躍人気作家となったのが湊かなえさんです。「告白」や「白雪姫殺人事件」が映画化、「夜行観覧車」「高校入試」「花の鎖」「Nのために」などがテレビドラマ化されるなどここ数年多くの作品が映像化されています。

そんな湊さんの最新作が「山女日記」です。これまですべての著作を読んでいること、そして登山がテーマとなっていることから期待して読んでみました。

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湊さんと言えばミステリーというイメージがありますが、これはミステリーではありません。人も死なないし、犯人も出てきません。複数の女性が色々な山に登る話で、人間模様が複雑に絡み合っていきます。「そうだったのか」という事もありましたが、これまでの作品とは違って意外な結末は用意されていませんでした。

出てくる山は、妙高山&火打山、槍ヶ岳、利尻山、白馬山、金時山という日本の有名な山と、最後にニュージーランドのトンガリロというあまり知られていない山でした。それぞれが違う女性の視点で描かれていて、同じ女性が違う山では脇役で出てきたりもします。

登山者の視点からの感想としては、コースの雰囲気がよく描写されているなと思いました。私は火打山、槍ヶ岳、白馬山、金時山には登っているので、その時のことを思い出しながら読む事ができました。ただし白馬岳の最後の方の描写は明らかにおかしいと思いました。(例えば、稜線に出た後がスカイレストランがある山小屋までほぼ平らな道と記載があります。)

また山やコースの選定にも少し疑問符が付きます。登山靴を買ったばかりの初心者に、職場の登山経験豊富な先輩が勧めたのが夜行バス利用の妙高と火打の縦走とは!(しかも評判の悪い黒沢池ヒュッテに宿泊!)また久し振りの登山で、あまり経験のない妹を誘って登ったのが利尻山だったりします。いくらなんでももう少し楽な山にすればいいのではないでしょうか。

全体を通して女性達が結婚や離婚、また仕事について悩む姿が描かれています。自分のこれまでの選択が正しかったのかどうか、山を登る事を通じて考え、結論を出していくという内容です。女性の悩みや考えがリアルすぎて、ちょっと引いてしまうところもありますが、最後には前向きになっていくところはよかったように思いました。

この本はこれまでの湊かなえ作品とは少し違った雰囲気ですが、読みやすい文体や様々な伏線が張られていることなどはそのままです。私はこれを読んでいつかトンガリロに行ってみたくなりましたが、登山しない人が一度山に登ってみようと思ったりするのかもしれません。登山するしないに関わらず、ぜひ読んでみたい作品だと思いました。





























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「山女日記」湊かなえ
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内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。同じ本の感想記事を
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お気軽にどうぞ。
藍色
2015/11/20 14:50

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