まるふくの登山日記

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zoom RSS 300名山登頂は不可能だ

<<   作成日時 : 2015/10/06 01:11   >>

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深田百名山を制覇したという話はよく見かけますし、それに飽き足らず200名山や300名山を登ったという人も多いようです。ブログやHPではそういった方は多いし、先日も地方新聞に300名山を完登した高齢女性の記事が出ていました。

私も結構な数の300名山に登っていますし、登りたい山を考えるとそこに含まれていることは多いです。魅力ある山々が選定されているのですから、全て登ってみたいと思うのは自然なことだとは思います。

ですが以前から完登とか制覇という話を聞くと、何となく違和感を感じていました。登山禁止の山がかなりあるのだから、登山禁止もしくは登頂不可能なところはどうしたのだろうと疑問に思っていました。

自己満足の世界だから個々で基準を決めているのでしょうし、それで批判するのもどうかと思います。自分の場合はブログにも記載していますが、「基本的に最高地点に登っていますが、登山禁止、自粛となっているところには行っていません。その場合は登山可能な最高地点をもって登頂としています。 」という考え方です。

例えば浅間山の場合は、外輪山最高峰の黒斑山に登ったことで一応浅間山登頂としています。その時点では前掛山は登山禁止だったためですが、正直ちょっと納得していない感じです。黒斑山は浅間山の代替ではなく単独の山としての魅力がありますし、また雄大な浅間山の山頂という感じがしないためです。とは言っても近い将来に浅間山山頂への登山が可能になるとは思えません。

草津白根山の場合は、一般的には探勝歩道最高地点のピーク(2150m)を山頂としているようです。近くに三角点ピーク(2165m)と最高点(2170m)がありますが、三角点にはガスで危険なので立ち入り禁止(ガイドブックによっては自己責任でとなっている)、最高点は登山道がないので積雪時にスノーシュー等でなら行けるようです。

私は探勝歩道最高地点の先にある三角点ピーク分岐までは行ってみました。できればほんのわずかな距離なので登ってみたいとも思っていましたが、かなり厳重に通行止めの措置が取られていたので、さすがに止めておきました。ですが見ていると三角点ピークに向かっている人も見かけました。

焼岳でも立ち入り禁止の南峰に向かっている人を見かけましたし、大山で崩落がひどいという稜線を剣ヶ峰へ向かう人が何人もいました。また御嶽山の規制区域へ侵入して書類送検されるという事件も起きましたが、この男性は日本百名山を順に登っていて、どうしても登りたかったと供述しているそうです。

御嶽山は噴火前に登った人は多くいるでしょうし、浅間山、草津白根山、焼岳、大山の場合は登山可能なところまででも登頂したと言っていいような気がします。ですが日本200名山や300名山ではそう言えない山がいくつかあります。

尾瀬の景鶴山は300名山ですが、所有者の尾瀬林業が昭和41年から植生保護の観点から登山禁止としています。問い合わせをしても「積雪期を含めて」登山禁止と言われるようです。禁止になる前に登った人や環境調査等で登頂した人はごくわずかだと思います。

ですが積雪期に登っている人はいるようで、ブログ等でも多くの記録が見られます。尾瀬林業の経営する山小屋に泊まると黙認されるらしいですが、それでも公式に登山を禁止されている山に登るのはおかしいのではないでしょうか。三百名山を完登したという人は、いったいどう考えているのでしょうか。

まず無理だと思うのは日本200名山に選定されている鹿児島の桜島です。昭和30年までは登れたようですが、現在では湯の平展望台までしか行けません。わずか373mの展望台へ行ったところで登頂したとはとても言えないでしょう。(ネットで調べてみると山頂まで登った記録も見かけます。本当に最低でモラルの欠片もないと思います。)

200名山や300名山にすべて登ったという人は桜島の山頂に立ったというのでしょうか。多分そんなことはなく、ほとんどの人は展望台まで行っただけでしょう。それなら完登ではなく「訪問」とでもするべきではないでしょうか。

名山リストをすべて塗り尽くしたいという気持ちは理解できますが、現実に登山禁止だったり、山頂まで行くのが通常不可能な山が300名山にはいくつも含まれています。それを無視して登ったり、登った事にするのはおかしいと思います。

別に全部の山頂に立たなくても、リストの中で登山可能な山には全部登ったというのでいいのではないでしょうか。それでも十分素晴らしい事だと私は思います。深田久弥も日本百名山の阿寒岳のところで、登山禁止だったから(最高峰の)雌阿寒岳には登らなかったと書いています。

登山とは色々な楽しみ方ができるものですし、他人の価値観にケチをつけるつもりはありません。それでも名山リストにこだわり過ぎているのは非常にもったいないことです。私自身は未踏の300名山にもっと登ってみたいですが、一度登った山に違う季節やコースで再度登ってみたいとも思います。それに名山リストに載っていない山にも、沢山の素晴らしい山があることを知っています。

そもそも登山不可能な山があるから、完登なんて不可能なんだと認識できれば、ひたすらリストをつぶしていくような山行から脱皮できるのではないかと思います。無理してでも全部登ろうとするから危険なことをしたり、禁止されていることを平気でしてしまうのでしょう。何をしても自己責任だからいいんだと言うような人には、自己責任とは社会のルールを守るのが前提であるということを分かってもらいたいものです。



(追記)
 大峰の山上ヶ岳は女人禁制の山ですが、この山も日本300名山に含まれています。(300名山の後に選定された200名山では外されています。)女性で300名山を完登したという話もよく聞きますが、そうした人は結界を突破して登ったのでしょう。

 私は男女平等が当たり前だという考え方ですし、この時代に女人禁制の山があるのはおかしいとも思いますが、宗教や信仰は個々の考え方が最大限に尊重されるべきで、それを踏みにじるような行為は許されないと思います。

 かつて相撲の土俵に無理矢理上がろうとした女性知事がいましたし、山上ヶ岳に無理矢理登って騒動を起こした人もいるようです。またネットで見ると数多くの女性が平気で登っているようです。こういう人達は何かを信奉する、敬虔な気持ちなどは理解できないのでしょう。

 そもそもこうした山を選定したことに問題があるのかもしれませんが、禁止とされているのに「**名山をすべて登りたい」という自己中心的な考えでやってしまうことはとても残念だと思います。


 

 

































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