まるふくの登山日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 「標高8000mを生き抜く 登山の哲学」読みました

<<   作成日時 : 2014/01/27 08:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 0

NHK出版の「標高8000mを生き抜く 登山の哲学」を読みました。著者は日本人初の8000m峰のすべてに登頂したプロ登山家の竹内洋岳氏です。新書で通常の本は777円ですが、私はAmazonの電子書籍版(570円)を購入しました。

私は登山を趣味としていますが、ヒマラヤに登りたいと思ったことはありません。そういった登山は自分の行っているものとは、全く別次元のものだと思っています。また「プロ登山家」という肩書きには違和感を感じていたので、この本の存在は知りつつもしばらく敬遠していました。

ですが本の評判がいいようなのでサンプル(プロローグと目次)を読んでみると、文章がとても読みやすいし、また興味を引かれる部分があったので購入して読んでみました。

プロローグでは九死に一生を得た大雪崩の経験が描かれています。「プロ登山家」として成功ばかりでなく、失敗や困難も含めてすべてオープンにしていくという考え方なのだそうです。都合のいいところだけ見せて、すべてが伝わるはずがないという言葉には共感させられます。

14サミッターと聞くと屈強で大柄な人かと思ってしまいますが、竹内氏は身長180cm、体重65kgとそれほどでもありません。筋肉量は人より少ないくらいだそうです。生まれた時には心臓疾患で余命3ヶ月と言われ、小学生の頃も病弱で運動も苦手だったのだそうです。

高校生の頃には虚弱体質ではなくなり山岳部に入部しますが、これは何か部活に入らないといけない状況で、そこが空いていたからという程度だったようです。そこで1年生の時に穂高に登ったことが、本格的な登山を始めるきっかけになったのだそうです。そして大学入学後には高所登山をスタートさせます。

この本には登頂の様子が詳細に描かれているところはあまり出てきません。エピソードとともに登山についての考え方が色々と出てきます。そんな中で単に山頂を踏むことだけを目的とせず、ベースキャンプでの生活を楽しむとか、組織登山で登頂できないメンバーが出るのは不合理だなどいうのが印象的でした。

また「経験は積み重ねず、並べるもの」というのにはなるほどと思わされました。単純作業であれば経験を重ねると上手くなったり、速くなったりします。ですが登山の場合は同じ山でも条件が違ってくるし、自分自身のコンディションやパートナーによっても変わってくるので、毎回が初回ということになります。

だから経験は知識にはなるけれどそれに頼るのではない。知識を並べていってその隙間を想像すること、そして状況に応じて想像を広げながら登ることで新しいものが見えてくる。それで登山はおもしろくもなるし、危険も回避できるということです。こうした考え方は竹内氏ならではの見方だと思いました。

タイトルから固い内容をイメージするかもしれませんが、全体的に読みやすく、山が好きな人にはもちろんのこと、多くの人におすすめできる内容でした。





























テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 5
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「標高8000mを生き抜く 登山の哲学」読みました まるふくの登山日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる